2007年2月16日金曜日

バリキャリ女性は働くママの味方ですか?

最近よく雑誌で特集されてますね、「バリキャリ」な女性。
あこがれます。
彼女たちの仕事っぷりも、エネルギッシュな生き方も、年収も。。

彼女たちのサクセスストーリーを読むと、
どうも自分と思考回路が違う気がする。やっぱり根本的に
脳の回路から変えないと、彼女たちになれないのか。

でも、私の思考回路の中で必死で制御している部分があります。
「バリキャリ」さんたちは、「子持ちか?」
だめだ、そんなことを気にしちゃいけない、理由にしちゃいけない。
そう自分に言い聞かせつつ、彼女たちの「典型的な1日」読んで
どこかほっとしつつ、どこか無気力になる。
あ~、やっぱ子持ちじゃないのね。。

私の職場にもバリキャリさんたちがいます。
仕事ができて、こてこての日本企業にはめずらしい管理職の女性たち。
そしてそのすぐ後を追っている女性主任さんたち。
彼女たちは一生懸命仕事に打ち込む。そして自分の時間を
キャリアアップや自分磨きに投資をする。 まさに雑誌そのままです。

私が一人、「お先に失礼します」と席を立つとき、
すこし厳しい視線をときたま感じるときがある。
彼女たちは、一生懸命いろんなものを我慢しながら
今の立場を築き上げてきた。
「所詮女なんて」という声をたくさん聞きながら、
「だから女に任せられない」なんて理不尽な声に泣かされながら、
やっと「女」であることが仕事するうえで
マイナスに ならない、そんな時代を築き上げてきてくれたのだと思う。

それを今、まさに、私がまた崩そうとしているのかもしれない。
「今の若い子は平気で育児休暇も時短も取っちゃうよね」なんて
ぼやいている上の声も聞こえているのかもしれない。

時々、背中に彼女たちから切実で、ざくっと突き刺さる念の
ようなものを感じる。
「お願い、この状況に甘えないで。お願いだから、私たちが
作り上げてきた立場を壊さないで」

一番、「ごめんなさい」って言いたくなるときはそんなときです。
それは、たぶん一番味方になってほしくて、
一番理解してほしい人たちなのに、一番遠くにいるひとたちだから。
あんなふうに仕事の中心になりたい、
本当はそう思いながら帰っているのに。

難しいです、やっぱり女性同士って。

2007年2月12日月曜日

それでも働き続けますか?

1年ほど前のこと。
職場の飲み会で、事業部長に「会社に託児所作るとか、もっと育児支援制度を充実させてくださいよ~」とからんでいた私に、男性社員がぽそっと聞きました。
「そんなに大変なら、なんで仕事をやめないんですか?」

酔っ払って半ギレ状態の私をなだめつつ、事業部長も「そりゃ失礼な質問だよね」と男性社員をさとしていました。そんな質問を発した彼も、やばいと思ったらしく、
「いや、仕事の能力がないとか時短で迷惑してるとか、そういうことではなくて、純粋に質問したかっただけなんです。」とフォローしてました。
彼曰く、私には家族を養えるだけの(最低限の)収入を得ている主人はいるし、私自身もきちんとした職務履歴があるのだから、子供が自立したら再就職は可能であろうと。
それに、うちの会社の育児支援制度を充実させるより、私が求めるような制度や支援がすでに整備されている会社へ転職したっていいわけで。

冷静に考えてみればそうです。彼のほうが正論です。
なんで職場の負担を重くさせながら、さらに重くさせるような制度を求めるとはどういうことだろう。
正直、彼から見たら、まだ暗くならないうちにさっさと帰れる私は、「職場の同僚」というより、どこか「お客様」に見えてしょうがないのかもしれない。

私は、実際その日、その質問を受けるまで会社を辞めることを考えたことはありませんでした。
彼のコメントは目からうろこでした。
結婚しようが、子供を産もうが、私は働くのだと当たり前のように思っていたからです。

でも周りの目はけしてそうではない。
世論は「もっと女性の労働力を高めよう」となっているけれども、たぶんそれは「男性社員と同様」ではなく、「男性社員のサポートをできる労働力として」であり、彼らの負担(伝票処理とかちょっとした資料作りとか)を減らすことを一般の会社も一般男性社員は求めているのはないか。

そんななか、私みたいな人事上、男性社員と同様の職位を持ち、福利厚生上「時短」という制度に甘んじている社員が働き続けるということは、彼らも仕事の進め方を変えていく必要が求められてしまいます。しかも彼らの負担がもっと増えていく方向へ。

それでも私は働きます。
理屈はよくわからないし、単なる自己満足かもしれないけれど、それしか私のなかで選択がないのです。そして、私みたいな社員がいることで、もし職場に少しでも変化を作れるのなら、周りの仕事のあり方に対する考え方が少しでも変わっていくのなら、私は万年平社員でもうれしいです。

2007年2月11日日曜日

時短勤務のママにキャリアビジョンは描けるのか?

世論は確実にワーキングママにやさしくなってきていると思う。
会社も女性が出産後も職場復帰しやすいようさまざまな福利厚生制度を整えてきている。

でも、それはあくまで制度上かもしれない。

今の職場は、育児休暇の1年間を含むと勤務歴4年になります。
復帰した1年目はとにかく仕事をさせてもらえることがうれしかった。
2年目は、もっと実務経験を積みたいって思い、時短を歯がゆく思いつつ、
仕事と育児、家事で精一杯な自分がいました。
そして3年目。
上司たちに聞かれました。
「5年後、10年後、どうありたいの?あなたはどのポジションにいたい?」

彼らもとまどっているようです。
今後も育児休暇をとるかもしれないし、5年後もまだ時短をしているかもしれない私を
どう扱っていけばいいのか。どう教育、育てていけばいいのか。
いつになったら、気を使わずに仕事を頼めるようになるのか。

そして、私もいまいちどう答えていいやらわかりません。
5年後の私?できればあと2人は子供はほしい。
けど、そろそろ昇格もしたいし・・・でも主任さんとかなると残業とかあるだろうし。。

世の中では、「常にキャリアビジョンを描き、5年後、10年後にありたい自分を意識しながら、日々仕事するべき」と言われますが、今の私は5年後どころか来年すらどうすべきか。

やりたいこと、なりたいことはいっぱいある。
昇格もしたい、責任のある仕事もしたい、子供もしっかり見てやりたい。
でもバランスをうまくとらないとすべてを失ってしまうとわかっているから、
仕事と家庭はつながっていて、仕事が重くなると子供に当たってしまうかも
しれないから。
人は自分より弱い人間にどうしてもあたってしまうから。

だから、「どうありたいか」も重要だけれども、それをどう築き上げていくか。

時短という福利厚生制度は、正直、会社や職場には大きな負担、そして残業ができない総合職は扱いにくいという企業風土のなか、働く母親として、今後キャリアを積んでいく者として、どう進むべきか、模索中です。